熊本県内には、市町村によって外壁塗装に使える補助金制度があります。
天草市や錦町には、住宅の塗り替えが対象になる制度を確認できました。
一方、球磨村では、外壁塗装と一緒に指定された目的の工事を行うことが条件です。
補助額だけでなく、自宅と予定している工事に使えるかを確認しましょう。
この記事では、公式情報で確認できた制度の一部と申請前の注意点、一覧にない市町村の探し方を紹介します。
※2026年9月16日に確認した公式情報をもとにしています。予算などにより受付が終了する場合があります。最新の受付状況は各自治体へご確認ください。
≫ 確認できた補助金
ここでは、外壁塗装との関係を公式情報で確認できた、天草市・錦町・球磨村の制度を紹介します。
県内すべての制度を掲載しているわけではありません。
| 市町村 | 外壁塗装との関係 | 補助額の目安 |
|---|---|---|
| 天草市 | 居住する住宅の外壁塗装が対象 | 初回は対象工事費の20%、上限20万円。 原則、地域通貨で交付 |
| 錦町 | 自分が所有・居住する住宅の外壁塗装が対象 | 工事費の20%。町内業者は上限30万円、条件を満たす町外業者は上限15万円 |
| 球磨村 | 指定された目的の工事を含むリフォームで、外壁塗装も対象 | 対象経費の20%、2026年度は上限50万円 |
※住宅や施工業者、過去の利用歴などにも条件があります。以下の説明と各自治体の公式案内をご確認ください。
天草市
今住んでいる住宅の外壁塗装も対象です。ただし、助成は原則として地域通貨で受け取ります。
「天草市物価高騰対策住宅リフォーム助成事業」では、対象工事の一覧に外壁や屋根の塗装が含まれています。対象工事一覧(公式資料)
助成額は、初めての利用なら対象工事費の20%、上限20万円。2回目は10%、上限10万円です。同じ住宅では2回までで、同一年度の申請は1回に限られます。
主な条件
- 対象工事費が10万円(税抜)以上であること
- 市内に本社・支店・営業所などがあり、市内で施工できる体制のある業者への依頼
- 本人または生計を同じくする親族が所有し、本人が居住する住宅であること(工事完了後1年以内に居住予定の住宅を含む)
- 世帯全員に市税の滞納がないこと
受取方法は、原則としてデジタル地域通貨「天草のさりー」です。
スマートフォンアプリまたはマイナンバーカードで利用でき、やむを得ない事情がある場合は紙の商品券でも受け取れます。(使用期限は発行日から5か月後の月末)
工事代金の値引きとは受け取り方が異なるため、利用できる店舗や使い道も確認してください。
2026年度は4月1日から受付開始です。交付決定を受けてから2か月以内に着工します。
完了報告書兼請求書は、工事完了後30日以内、または2027年3月15日の、いずれか早い日までに提出してください。
交付決定前に着工した工事は対象外です。申請しただけで工事を始めないようにしましょう。
詳しい条件と受付状況は、天草市の公式案内をご確認ください。
錦町
自分が所有して住んでいる家の外壁塗装に利用できます。依頼する業者によって、補助上限が異なります。
「錦町住宅リフォーム補助金」は、原則として町内業者に依頼する工事が対象。
補助額は工事費の20%、上限30万円です。
町内業者が対応できない工種に限り、町外業者が認められる場合があります。
その場合の上限は15万円です。町外業者ならどこでも対象になるわけではないため、見積もり前に町へ確認してください。制度変更の公式案内
主な条件
- 錦町に住民登録があり、町内に所有・居住する住宅であること
- 対象となるリフォームの工事費が20万円以上であること
- 世帯に町税・使用料などの滞納がないこと
- 町水道・下水道の区域内では、町水道・下水道に接続すること
過去に補助を受けた方は、その金額によって今回の上限が変わります。再利用を考えている場合は、以前の受給額も伝えて相談してください。
公式案内では、制度の期間は2027年3月31日までです。
交付決定には申請から10日程度かかると案内されているため、工事時期から逆算して申請しましょう。
着工は、補助金の交付決定を受けてからです。
詳しい条件と手続きは、錦町の公式案内をご確認ください。
球磨村
外壁塗装だけでは利用できず、県産木材の利用やバリアフリー化など、指定された目的の工事を含める必要があります。
「球磨村住宅リフォーム助成事業」では、外壁塗装も対象工事に含まれています。2026年度の実施要綱
補助額は対象経費の20%で、2026年度は物価高騰対策による上乗せがあり、上限50万円です。
主な条件
- 対象工事費が30万円以上(税抜)であること
- 村内に本社・支店・営業所などがある業者への依頼
- 球磨村に住民登録があり、本人と世帯員に村税の滞納がないこと
- 補助を受けてから5年以上、その住宅に居住すること
塗装以外の工事も予定している方は、その内容が必須工事に当たるかを村へ確認してください。
過去にリフォーム補助を受けた住宅についても、利用歴を伝えて確認が必要です。
受付は申請順で、予算がなくなり次第終了します。工事は交付決定後に着工してください。
実績報告は、工事完了から14日以内、または申請年度の3月21日の、いずれか早い日までです。3月21日が休日の場合は、その直前の休日でない日が期限になります。
詳しい条件と受付状況は、球磨村の公式案内をご確認ください。
≫ 一覧にない市町村はどう探す?
一覧に載っていないことと、制度がないことは別です。
今回紹介していない地域でも、自宅や世帯の条件に合う支援が見つかる可能性があります。
熊本県公式の住宅リフォーム補助金案内には、市町村名や制度の内容から探せる「補助金検索サイト」へのリンクがあります。
制度が見つかったら、自治体の公式ページで現在の募集内容を確認しましょう。

- 市町村の公式サイトで探す
「住宅リフォーム」「住宅改修」「補助金」などで検索します。
制度名に「外壁塗装」となくても、対象工事に塗装が含まれる場合があります。 - 募集状況と対象工事を確認する
受付中か、予定している塗装が対象になるかを確認します。
不明な場合は担当窓口へ問い合わせましょう。 - 分からない場合は窓口に相談する
「持ち家の外壁塗装に使える制度はありますか」と聞けば十分です。
見積書があれば、工事内容の確認にも役立ちます。
なお、上天草市の「住宅リフォーム等支援事業補助金」は、2025年度をもって終了しています。古い紹介記事を見つけた場合は、市の終了案内もご確認ください。
補助金が見つからない場合や、条件に合わず利用できない場合も、依頼する時期を調整することで費用を抑えられる可能性があります。
≫ 申請前に確認する3つのこと
利用できそうな制度が見つかったら、見積もりを依頼する段階で、補助金を使いたいことを業者に伝えてください。
契約前に確認したいのは、次の3点です。

1.自宅と工事が対象か
住宅の所有・居住状況や過去の利用歴、予定している工事が対象になるかを確認します。
球磨村のように、外壁塗装以外の工事を含めることが条件の制度もあります。補助金を使うためだけに工事を増やさず、本当に必要な工事かを考えましょう。
私からは、今塗った場合と見送った場合で、どのくらい持ちそうかを説明します。
外壁・屋根・付帯部を別々の時期に工事すると、その都度足場が必要になることもあります。
数年後にまた足場を組む可能性があるなら、今回まとめて施工する選択肢もあります。
その違いを聞いたうえで、最終的にはお客さんに判断してもらいます。
2.業者の条件を満たすか
今回紹介した制度には、市町村内に拠点がある業者への依頼などの条件があります。
錦町では、条件を満たす町外業者に依頼すると、補助上限が変わります。
ただし、補助の条件を満たすことだけで、依頼先を決めないでください。
塗装する範囲や塗料、補修内容などをそろえて、見積もりを比較することも大切です。
3.申請・着工の時期を確認
今回紹介した3制度は、交付決定後の着工が必要です。交付決定とは、自治体が申請を審査し、補助することを決める手続きです。申請書を出しただけでは、工事を始められません。
契約前に日程を確認
- 申請の受付期限
- 契約・着工してよいタイミング
- 工事の完了期限
- 工事後の実績報告の提出期限
塗り始める日だけでなく、足場をいつから設置できるかも窓口へ確認してください。工事写真などの提出資料を、誰が準備するかも業者と相談しておきましょう。

工程表の完了日は、あくまで予定です。
工事が延びる理由は、天候だけではありません。
現地調査では分からず、作業を始めてから予定以上の手間がかかることもあります。
補助金を使う場合は、工事が延びても、完了後の書類を期限までに提出できる日程かを、契約前に業者と確認してください。
≫ まとめ
補助金の条件は自治体ごとに異なります。天草市は受取方法、錦町は業者条件、球磨村は工事内容に注意が必要です。
補助金を使う前に、この3点を確認
- 自宅と工事内容が対象になるか
- 依頼する業者が制度の条件を満たすか
- 申請・契約・着工の順番と、提出期限に間に合うか
見積もりでは、工事内容と実際に支払う総額を比べましょう。
地域通貨で受け取る助成は、工事代金から直接差し引かれるものではないため、受取方法も含めて判断してください。
補助金が使えない場合でも、依頼方法や工事の組み合わせによって、費用を抑えられることがあります。






足場は、できるだけ一度で済ませたいですね。